ズムウォルト級は2基のガスタービン発電機により、最大80メガワットの電力供給が
可能だったが、米海軍のレールガン構想はそういう大電力供給を前提に揚陸作戦支援に
重量15kgの投射体を初速2.5km/sで打ち出す計画だった
想定される砲口での砲弾運動エネルギーは64MJになる

一方、自衛隊の構想は比較的近距離での対空迎撃用途を想定されている
いままでに作られた試験機が砲口径40mmだったらしいが、NATOで標準的な
30mm機関砲の弾頭重量が378g、仮に40mmまで単純にスケールアップしたとして
投射体重量が30mm機関砲弾の約2.3倍900g弱とすれば、米海軍のレールガン構想の
1/17の質量となる
初速が米海軍の構想と一緒と仮定すると、当然、運動エネルギーも1/17の3.8MJになる
これは投射体の運動エネルギーだから、発射に実際に必要とされる電力を仮に5MJとしよう

ここでCOGLAGを採用した護衛艦あさひの動力構成を確認すると、推進用主機が
GE LM2500IEC ガスタービンエンジン、これにIM400ガスタービンエンジン発電機
(2.8 MW)2基と、S12Uディーゼルエンジンを原動機とする発電機(1.8 MW)1基
による電動機推進が統合されている

となると、あさひ型では毎秒1射以上可能な電力を数字上は供給できるわけで
発展型のCOGLAGを搭載する将来艦なら電力供給に関しては無理はないのではないか?

恐らく問題となるのは連射によるレールの加熱、損耗だろう
前スレ最後に挙げられてた試験機では命数120発程度は確保されていたそうだが