米労働省が12日発表した2021年12月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比の上昇率が7.0%と約39年ぶりに7%台に達した。厚待遇の仕事を待つ労働者が多く、人手が集まらず賃金上昇圧力が強まる。新型コロナウイルスのオミクロン型の感染拡大で供給制約に拍車がかかる可能性がある。

12月の物価上昇率は約39年ぶりの高水準だった11月の6.8%からさらに加速し、1982年6月(7.1%)以来の強さが続いた。

2021年は物価高が急速に進んだ。1月に1.4%だったインフレ率は5月以降、8カ月連続で5%超が続いた。12月の数字で比較した通年でも1981年(8.9%)以来、40年ぶりの伸びとなった。

日本経済新聞 2022年1月12日 22:32
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