岸田文雄首相は13日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」感染者と濃厚接触した人の待機期間について、「必要に応じて柔軟な対応を検討したい」と述べ、現在の14日間からの短縮を検討する考えを示した。東京都内で記者団に語った。

 濃厚接触した医療従事者の欠勤が相次いでいる問題を受け、厚生労働省は14日間を待たずに職場復帰が可能と通知している。
オミクロン株は潜伏期間が短いとの指摘も踏まえ、政府は企業などの事業継続にも配慮して短縮を検討する。
首相は「社会機能の維持が困難にならないよう、工夫しなければならない」と説明した。

 一方、新型コロナの感染症法上の分類を危険度の高い「新型インフルエンザ等感染症」から、季節性インフルエンザ並みの「5類」へ引き下げるべきだとの声があることについて、
首相は「感染が急拡大している状況で、分類の変更は現実的でない」と慎重な姿勢を示した。
https://mainichi.jp/articles/20220113/k00/00m/010/065000c.amp