読売新聞 2022/01/18 22:00

 特殊詐欺の「受け子」をしたとして、警視庁中野署は18日、神戸市の市立高校3年の男子生徒(17)を窃盗容疑で逮捕した。

警視庁
 発表によると、男子生徒は昨年9月2日、銀行協会職員を装って東京都中野区の70歳代の無職女性宅を訪れ、封筒に入れさせたキャッシュカード5枚を封筒ごとすり替えて盗んだ疑い。

 男子生徒はその後、近くのコンビニ店で特殊詐欺の「出し子」役の無職少年(窃盗容疑で逮捕)と合流。女性宅で盗んだカードで、少年が現金自動預け払い機(ATM)から計100万円を引き出した。

 2人で現金を指示役に届ける計画だったが、少年が男子生徒に催涙スプレーをかけられて財布を奪われたため交番に駆け込んだ際、100万円の所持金について警察官に問い詰められて事件が発覚した。

 中野署は防犯カメラなどの捜査で男子生徒を特定した。「銀行協会の職員になりすまして盗んだ」と容疑を認めているという。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20220118-OYT1T50203/