長岡技術科学大学と東京電力が共同開発の浄水装置が実用化へ

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20220121/1030019795.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

長岡技術科学大学と東京電力が共同で開発した小型の浄水装置が、ことし春ごろから
工事現場の仮設トイレに設置されることになりました。
雨水を浄化し、手洗い用の水として使用するということです。

開発された装置は、高さ90センチ、直径40センチほどの円筒形で、
なかは空洞になっていて、やしの実を砕いた「ヤシガラ」を詰めます。
ヤシガラのなかには大腸菌などの有機物を分解する微生物がいて、太陽光発電による電力で
ポンプを動かし、雨水や川の水を循環させるうちに汚れが取り除かれる仕組みです。

この装置1台で、4人家族1日分の生活用水にあたる800リットルの水を
24時間で浄化でき、風呂や手洗いなどで使ったあとも再び汚れを取り除いて使用できるということです。

長岡技術科学大学は21日、会見を開き、この浄水装置について、小型で持ち運びができるため
災害時の避難所などでの活用が期待できると説明しました。
そのうえで、ことし春ごろからは実際に工事現場の仮設トイレに設置され、
作業員の手洗い用に雨水を浄化する計画だと明らかにしました。

ヤシガラは土に埋めると肥料になるため廃棄物も少ないということで、
長岡技術科学大学のヌル・アデリン・アブバカル助教は会見で、
「2030年には世界の3分の2の人が水不足の影響を受けると想定されている。
この装置をもっと多くの人に届けて、世界中の水不足の問題解決に貢献したい」と話していました。

01/21 16:07