毎日新聞 2022/1/23 12:00(最終更新 1/23 13:30)

 家具・日用品販売大手の「ニトリホールディングス」(HD、本社・札幌市)がファミリーレストラン事業に参入しているのをご存じだろうか。昨春以降、東京都内と神奈川県内に5店舗をオープンし、昨年末には6店舗目を開いた。なぜ家具販売大手がファミレスを展開するのか。全国展開の可能性は――。家具同様に「お、ねだん以上。」を掲げるファミレスの戦略を探った。【高山純二】




駐車場を有効活用

 ファミレス事業を担うのは、ニトリHD子会社「ニトリパブリック」(本社・札幌市)。昨年3月の「ニトリダイニング みんなのグリル」環七梅島店(東京都足立区)を皮切りに、相模原店(相模原市)、成増店(東京都練馬区)を開店した。この3店舗はいずれもニトリの駐車場内にある路面店で、閉店したステーキ店チェーン「いきなり!ステーキ」の店舗を居抜きで活用。食器類のみニトリの商品を使っている。

 新山下店(横浜市)、仙川店(東京都調布市)に続き、昨年12月23日には川崎大師店(川崎市)を開店した。後発3店舗は、株式の公開買い付け(TOB)で子会社化したホームセンター「島忠」のフードコート内にオープン。全6店舗で「『お、ねだん以上。』のメニューで大満足」を掲げ、メイン料理としてチキン…

https://mainichi.jp/articles/20220122/k00/00m/020/236000c