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フーシ派への支援停止を求めイランと交渉中:日本政府
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アラブニュース・ジャパン

東京:イエメンの親イラン武装組織フーシ派によるアラブ首長国連邦(UAE)やサウジアラビアの民間人への攻撃が続く中、日本は「イランとの直接的な接触と対話」を含む具体的な措置を講じていると日本の政府関係者がアラブニュース・ジャパンに語った。

「国連安全保障理事会が今月、フーシ派によるUAEへのテロ攻撃に関する声明を発表したことは承知しており、私たちはこの声明を支持する」

この政府関係者によると日本政府は、フーシ派によるアブダビへの攻撃を非難する際、「T(テロリスト)」という単語は使わなかったが、フーシ派がそのようなテロ攻撃を行ったという烙印を押した安保理声明を支持すると述べた。

茂木敏充前外相は2021年8月にテヘランを訪問し、イランのライシ大統領と会談、イエメンの情勢について協議した。この席で茂木氏は、イランは中東の主要な強国であり主要な利害関係者であるとして、責任ある行動を取るよう求めたという。

この関係者は、「UAE、イエメン、サウジなどアラブ諸国との良好な関係を重要視している。攻撃はやめるべきであり、日本はこれを非難している」と述べた。

イランが何らかの方法でフーシ派を支援しているとの見方があることについては、「イランに対し、そのような支援をやめるよう働きかけている」と答えた。

また、日本はこれまでもイエメン対する人道的支援を行ってきており、引き続き努力を続けていくと政府関係者は語った。

国連を通じて分配された2021年のイエメンに対する日本の援助額は約6600万ドルにのぼり、昨年12月には、イエメンへの2300万ドルの追加支援を含む補正予算が国会で承認された。2015年から2020年までの6年間では、日本はイエメンに約3億ドルの支援を行っている。

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