「お母さんのことになると感情の歯止めがきかず、度々医師やスタッフにくってかかる人でした」。渡辺容疑者の母親が2年前まで10年以上通った病院の関係者は容疑者をそう振り返る。

 渡辺容疑者は当時、母親に付き添って来院し、診察の待合で「うちの母親を(先に待つ他の患者より)先に診ろ」などと求め、職員が断ると大声で怒鳴り散らすことが度々あった。当時、母親に大きな持病はなかったが、体の衰えが進んでいたという。