2022年2月7日 17時30分

 スラブ系の兄弟国家と称されるロシアとウクライナの近年の緊張を、1人の女性が憂えている。「元クリミア検事長」として日本で有名なポクロンスカヤ氏(41)。昨年6月に行ったインタビューを振り返り、彼女が2国の「こじれ」をどう考えるのか、読み解く。(モスクワ・小柳悠志)

ナタリヤ・ポクロンスカヤ ウクライナのクリミア半島で育つ。検事として首都キエフなどで勤務。ロシアが併合したクリミアで検事長となり、16年にロシア下院議員に転身。所属は政権与党「統一ロシア」。21年に任期満了で政界引退。欧米や日本から制裁を受けている。日本では「美しすぎるクリミア検事長」の愛称で、アニメ風の似顔絵が多く登場した。




◆「互いの国を悪く言う風潮を、変えなければ」

 祖国ウクライナを裏切り、ロシアによる2014年の南部クリミア半島併合にくみした人物―。それが欧米や日本におけるポクロンスカヤ氏のイメージだ。ウクライナで国家反逆容疑で訴追の対象となったが、ロシアで下院議員になった。
 「私は(民族的)ウクライナ人です。ウクライナこそは私の魂。歴史も歌もウクライナに関わるすべてが好き」。ポクロンスカヤ氏は下院議員だった昨年、本紙にこう語り、ウクライナが向ける「ロシアの手先」との非難を一蹴した。
 だが「ウクライナ愛」を強調する彼女の発言は、ロシアでは冷ややかに受け止められている。両国の対立の中で、ウクライナ民族を誇ることは「ロシア敵視」と結び付くと考えられがちだからだ。
 ポクロンスカヤ氏が懸念するのはこうした両国の分断。「ロシアのテレビ番組はウクライナの悪いイメージを植え付けている。ロシアとウクライナは支え合うべき存在。互いの国を悪く言う風潮を、誰かが変えなければいけない」




◆独立性巡り、プーチン氏と一線画す
     ===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://www.tokyo-np.co.jp/article/158754


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