窃盗罪に問われた40歳の被告に無罪判決 長野地裁

http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20220208/1010021530.html
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おととし、長野市内の倉庫や店舗に侵入してタブレット端末などを盗んだとして
窃盗などの罪に問われた40歳の被告が、長野地方裁判所で行われた裁判で無罪判決を言い渡されました。

起訴状などによりますと、おととし、長野市内の倉庫や店舗に侵入しタ
ブレット端末など9点を盗んだとして、窃盗と建造物侵入の罪に問われていました。
裁判では責任能力が争点となり、検察側は責任能力はあったとして、懲役1年6か月を求刑していました。
これに対して、弁護側は、依頼して行われた精神鑑定で、被告が統合失調症と診断されたとしたうえで
「タブレット端末のほか中古の英和辞書など財産的価値がないものを盗んでおり、
心神喪失状態だった」と無罪を主張していました。

この裁判の判決が長野地方裁判所であり、大野洋裁判長は精神鑑定の結果を
「法律判断として納得できる」としたうえで、「被告の責任能力に焦点を当てた捜査が行われないまま起訴された。
統合失調症の症状である幻聴に従って本件に及んだと考えられ、幻聴の声が指示する行為の意味を
理解せず、その違法性を認識していなかった」などとして無罪を言い渡しました。

長野地方検察庁は「判決内容を精査し、上級庁と協議して適切に対応する」とコメントしています。

02/08 18:31