大阪府“医療崩壊”で吉村知事は身動き取れず 西浦・京大教授の分析が示す東京との格差 2/13
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd5c0d7ab697efc3ac211afd245dd1acfc5ad68c

大阪市役所は公式HPのコロナ発生状況を2月4日以降、更新すらできていない状態だ。

「2月1日以降、大阪府内でクラスターが170件発生しているのに、大阪市内では0件になっており、把握すらできていない混乱状況です。新規陽性者の多い大阪市内では患者数を確認するための番号だけしか入力できていない。
今は感染者個人のケア、詳細入力は止め、発番のみを登録する方向で、新規陽性者数の発表だけはしっかり行いたい」(大阪府関係者)

 しかし、大阪府の大混乱をよそに東京都のグラフを見ると、<報告日付>と<報告のうち、同日中のHER−SYS入力割合>の誤差はあるが、1を少し下回るものの、ほぼ横ばいとなっている。

「大阪は医師が保健所にファックスで新規感染者の報告を送信し、それを保健所のスタッフが手で打ってHER−SYSに入力するというアナログ方式が6割とのことです。
東京は保健所ではなく、医師が直接、HER−SYSに登録する対応を徹底しているので遅れがあまり生じていないのだと思います」(東京都内の開業医)


 大阪府は新型コロナウイルス感染による死者数は2月10日現在で3302人と東京都の3282人をも上回り、全国最多となっている。大阪府幹部は悲痛な表情で話した。

「吉村知事は昨年9月末、インテックス大阪に84億円をかけて大規模療養センターを作り、第6波が押し寄せた1月末から開設していますが、準備が進まず、患者受け入れは数人にとどまり、今は看護師が電話で健康相談をやっているだけです。
15日に中等症用(200床)を開設すると準備をしていますが、間に合うか微妙です。東京都よりも先に、大阪府だけが緊急事態宣言という最悪のシナリオが現実味を帯びて語られている」