コロナに感染した療養者の約4割が、飲酒を伴う懇親会への参加など感染リスクが高いとされる行動を直前にしていたことが、
東京都のアンケートでわかった。特に20歳代が顕著だった。

昨年12月1日〜今年1月31日、自宅や宿泊施設で療養中の感染者を対象に、発症日や検査日までの2週間の行動などを尋ね、
10歳未満から70歳代の1万3939人から回答を得た。

それによると、「飲酒を伴う懇親会」のほか、「大人数や長時間に及ぶ飲食」「同居者以外とのマスク着用なしでの会話」のいずれかをした人は、37・6%だった。
年代別に割合をみると、20歳代では57・8%に達し、30歳代では41・4%、40歳代では29%と続いた。

また、ワクチン未接種の人と2回接種済みの人に症状を聞いたところ、未接種者では49・4%が訴えた関節痛、28・1%に上った筋肉痛が、
2回接種者では35・1%、19・9%にそれぞれ減った。一方、鼻汁の症状を挙げた人の割合は、2回接種者のほうが8・1ポイント多かった。

10日のモニタリング(監視)会議で調査結果を報告した賀来満夫・東北医科薬科大特任教授は
「ワクチンには重症化を予防する効果も見込める。接種を検討してほしい」と呼びかけた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220210-OYT1T50499/