台湾に接近するバルト3国のリトアニアへの経済的報復を強める中国が、リトアニア支持の米国や、ドイツなど欧州連合(EU)にも威嚇の矛先を向け始めた。リトアニア製部品を使えば、中国市場へのアクセスを失う恐れがあると米独の企業に警告。露骨な圧力にさらされた米欧では中国への懸念が一層強まっている。

 「中国は米国や欧州の企業にリトアニア製部品を使った商品の製造停止を迫っている。経済的などう喝だ」。ブリンケン米国務長官は1月、ドイツのベーアボック外相とワシントンで会談した後、共同記者会見で訴えた。同盟国間でサプライチェーン(供給網)を多様化し、「中国の脅迫」に対抗していく姿勢を鮮明にした。

 ドイツではリトアニアと関係のある複数の企業が狙われた。大手自動車部品会社はリトアニア工場でつくった部品を組み込んだ製品の中国輸出が不可能になったと報じられ、共同会見でベーアボック氏は、米国や欧州各国と対中政策で「緊密に連携する」と語った。

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https://mainichi.jp/articles/20220213/k00/00m/030/109000c