2022年2月17日 7時11分

 ウクライナ情勢を巡り、NATO=北大西洋条約機構は、16日、国防相会議を開きました。ウクライナとの国境近くに展開していたロシア軍の部隊が撤収する兆しはないとした上で、ヨーロッパ東部に多国籍の部隊を新たに派遣するなど、防衛態勢を強化する方針を決めました。


NATOは、16日からの2日間、ベルギー・ブリュッセルにある本部で国防相会議を開いています。

記者会見を開いたNATOのストルテンベルグ事務総長は、ウクライナとの国境近くに展開していたロシア軍の部隊が撤収する兆しはないという認識を改めて示しました。

その上で、国防相会議では、ルーマニアなどヨーロッパ東部に多国籍の部隊を新たに派遣するなど、加盟国の防衛態勢を強化する措置をとることで合意したと明らかにし、今後具体的な検討を進めるとしています。

ロシアとの緊張が続く中、NATO加盟国は、すでにヨーロッパ東部に部隊や艦船、戦闘機などを派遣しています。

今回防衛態勢をさらに強化する方針を決めたことについてストルテンベルグ事務総長は「ロシアは、長年われわれの安全保障を支えてきた基本的な原則に力を使って挑もうとしている。残念だが、これがヨーロッパの新たな日常だ」と述べ、今後もロシアとの緊張関係が続くことを前提にした、より長期的な対策だと説明しました。

ソース https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220217/k10013487961000.html