2022/02/19 08:58

 東京都昭島市の温泉施設で倒れた男性に救命措置を行ったとして、昭島消防署は18日、昨夏の東京五輪で空手の男子組手67キロ級に出場した 佐合尚人選手(29)に、消防総監感謝状を贈った。

 同市在住の佐合選手は1月11日午後、練習後に訪れた市内の温泉施設で、浴場で意識を失って倒れた50歳代の男性に対し、施設の従業員と連携しながら心臓マッサージなどの救命措置を行った。男性はその後、到着した救急隊が病院へ搬送。現在も入院しているが、快方に向かっているという。

 佐合選手は所属先の警備会社で、心臓マッサージや自動体外式除細動器(AED)の扱い方など、救命救急の講習を定期的に受けているという。感謝状を受け取った佐合選手は「助かってほしい一心で体が勝手に動いた。今後も人のためになる行動をしていきたい」と話した。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20220219-OYT1T50025/