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ベラルーシで実施されたロシア軍とベラルーシ軍の共同演習で、銃を構えるロシア軍兵士。ロシア国防省が19日に提供した画像から=AP

ロシアとベラルーシの軍事演習終了へ そのまま撤収か、欧米は注視
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モスクワ=中川仁樹、ワシントン=高野遼

 ウクライナの北隣ベラルーシで、ロシアとベラルーシが実施していた合同軍事演習が20日、終了する。派遣された3万人ともされるロシア軍が撤収するかどうかが今後の焦点となる。欧米は、ロシアのウクライナ侵攻は近いとみて警戒を続けている。

 10日に本格的に始まった合同軍事演習はウクライナ国境付近を含むベラルーシ領内の広い地域で行われた。8千キロ以上離れた極東や東シベリアからもロシアの主力戦闘機Su35や地対空ミサイルシステム「S400」など最新兵器が展開した。

 欧米はロシア軍が3万人規模の兵力をベラルーシに送り込んだとみている。ウクライナ国境からキエフまでの距離は約100キロで、動向を注視していた。

 ロシアは演習目的を「純粋に防衛的」(プーチン大統領)と主張。19日には米国やドイツなど16カ国の武官や60人の外国メディアに公開した。ロシア国防省は17日、演習終了後、部隊は通常通り拠点に戻ると発表していた。

【画像】ベラルーシの演習場で19日に行われたロシア軍とベラルーシ軍の共同演習で走行する戦車=AP
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