新型コロナウイルスの入院患者に対応する医療現場の現状について、最前線の医師は次のように話します。

■福岡大学病院救命救急センター・石倉宏恭センター長
「福岡大学病院は、重症・中等症・軽症あわせて20人のベッドを用意している。確保病床はすべて埋まっている。」


福岡市の福岡大学病院には、21日午前の時点で軽症と中等症の患者が18人、重症患者が2人入院していました。

医療スタッフが感染したり、濃厚接触者になったりするケースは、少しずつ減っているものの、次々に患者の入院があり、ギリギリの医療提供体制が続いていると言います。

■石倉医師
「退院すれば、すぐに(県の)調整本部から入院の依頼がある。2月に入ってから、中等症・軽症の病棟は、満床の状態が持続している。
一時期ののピークは、少し越した状況かとは思うけれども、かといって、明らかに、もう山を越えて、順調に低下しているというには、まだ早い。」

石倉医師は、“第6波”の状況を教訓として、『まん延防止』の延長期間に、ワクチンの3回目接種をもっと加速させるべきだと訴えます。


■石倉医師
「今回われわれが受け入れて治療した(重症患者の)症例の中で、半数以上の患者がワクチン未接種だった。
オミクロン株といえども、ワクチンを打っていなければ重症化する。

オミクロン株が、これだけ爆発的に拡大した陽性者を出した理由の一つは、ワクチンを2回打った人が、ちょうど抗体価が下がる時期だった。
私は、この(『まん延防止』)延長期間に、ぜひワクチンの接種率を一気に上げる取り組みを行政にお願いしたい。」
https://www.fbs.co.jp/news/news96u5e86zekmgk6r9rm.html#:~:text=%E6%9C%AA%E6%8E%A5%E7%A8%AE