3年前、広島市中区の住宅で高齢男性を殺害し、現金を奪ったとして強盗殺人の罪などに問われている男の裁判員裁判が21日から始まり、男は起訴内容を否認しました。

起訴状などによりますと、住所不定・無職の冨田幸誠(とみた・ゆきのぶ)被告(37)は、2019年2月広島市中区にある住宅に忍び込み、植松一廣さんの首などを包丁で刺して殺害し、現金およそ3万5000円を奪った罪に問われています。

21日の初公判で冨田被告は「金を盗もうとして被害者を殺害していない。金を持って逃げていない」と起訴内容を否認しました。

続く冒頭陳述で検察側は、「殺害方法は残忍で、酌むべき事情はない。犯行後も窃盗をしながら逃走しており、悪質である」と指摘。

一方、弁護側は、「被告は自殺願望を持って被害者の家に侵入。被害者に発見されたので、とっさに家の包丁を振り回し殺害した」と反論しました。

2022年2月21日 月曜 午後7:21
https://www.fnn.jp/articles/-/318907