人口約740万人の香港では、昨年(2021年)12月末から新型コロナウイルス感染症の流行「第5波」が始まった。

第5波のきっかけとして、隔離施設での検疫が免除されていたキャセイパシフィック航空のクルーが検疫規則に違反して外食に出かけた
「望月樓」レストランに居合わせた人たち(オミクロン変異株)、市中に戻った後に隔離検疫ホテル滞在中の交差感染が発覚した女性(オミクロン変異株)、
複数店舗で販売されていたオランダから輸入のハムスター(デルタ変異株)の3つが認知されており、これらが入り混じって複雑化の様相を呈している。

2月に入って以降、市中における新規感染確認数が急増し、医療システムのキャパシティが限界に達するなど、状況が深刻化。
近日、市中における伝播はオミクロン変異株亜種BA.2(いわゆる「ステルスオミクロン」)が主とされている。


公立病院における8日未明時点の直近24時間の感染者の死亡者数は160人(4〜105歳、ワクチン未接種116人)で、
これとは別に2月21日から3月6日分の遅れて報告された死亡者が127人(56〜102歳)おり、第5波開始開始以来の累計死亡者数は2365人、死亡率は0.46%とのこと。

香港の3月7日午後8時時点のワクチン接種率は90.4%(1回目の接種完了)、78.4%(2回目の接種完了)となっている(※新たに接種対象となった3〜11歳は含まず)。
3〜11歳の1回目接種率は46.1%。接種率は昨年後半にかけて伸び悩んでいたが、流行第5波の深刻化、
防疫措置の一環としてワクチンパス(所定施設入場時にワクチン接種証明の提示を要する措置)の導入計画発表などを受けて、
年初から一気に上昇。7日単日の接種回数は8万2753回で、高位を維持。

香港で新型コロナワクチン接種プログラムがスタートしたのは昨年2月26日のこと。
接種率50%を達成したのは8月5日で、以降は70%が11月23日、80%が今年2月6日、90%が3月5日。

ただし、新たに接種対象となった3〜11歳のほか、70〜79歳が79.1%、80歳以上が52.4%と大きく平均を下回る。
https://www.macaushimbun.com/news?id=37934

新型コロナ、香港の死亡率が最悪
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-07/R8DEORT1UM1I01
死亡者数は161人。高齢者、ワクチン未接種者がほとんどだという。