https://www.asahi.com/articles/ASQ3T269PQ3TUHBI003.html

〜前略〜

オーストリアのマーシック大使は、国連加盟国として最後の70番目に演説台に立ち、そう話した。同国はEU(欧州連合)の一員だが、NATO(北大西洋条約機構)加盟国ではない。

「中立とは、価値観の中立を意味しない。また、一方的な、正当化できない国際法違反に直面し、なんらの立場も取らないということでもない。被害者と侵略者をはっきり区別する決議案を、私たちは支持する」

採択された決議は、フランスとメキシコが中心となり、ウクライナと協力してつくられた。ロシアについては、ウクライナ領内で軍事攻撃をしている▽国連事務総長が停戦を求めている▽悲惨な人道的結果を生んだ――といった文脈で6回言及。「ロシアによる敵対行為の即時停止」も求め、決議案への強い賛意を示す「共同提案国」は90カ国に上った。

反対票を投じたのは、ベラルーシ、北朝鮮、エリトリア、ロシア、シリアの5カ国。棄権票は中国やインド、ベトナムなど38カ国で、無投票は10カ国だった。