共和党のデサンティス氏は、ホワイトハウスが「Don’t Say Gay(ゲイと言わないで)法」と呼ぶ法案第1557号、通称「Parental Rights in Education(教育における親の権利)法」に署名し、学校が低学年の子どもたちに性的指向・性同一性について指導することを禁じました。法案には「性的指向または性同一性に関する学校職員または第三者による教室での指導は、Kindergarten(5〜6歳)からGrade 3まで、年齢や発達に適さない方法で行われることはない」と記されています。

この法案は議会に提出された段階から反発を生んでおり、フロリダ州のLGBTQ擁護団体であるEquality Floridaは、フロリダ州議会議員のミシェル・レイナー氏と共同で「子どもたちを危険にさらしている」と非難しました。さらに、フロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートを擁するウォルト・ディズニー・カンパニーは抗議のために州への献金を停止したことを発表しています。また、同社の従業員はボブ・チャペックCEOの対応の遅さを非難し、何人かは抗議のために会社から退職したと伝えられています。ウォルト・ディズニー・カンパニーは「企業としての目標は、この法律が議会で廃止されるか、裁判所で取り消されることであり、そのために活動している国や州の団体を引き続き支援していきます」とする声明を発表しました。

また、民主党は共和党との討論を通じて「『教室での指導』や『適切な年齢』という言葉は解釈の幅が広く、どの学年での議論も訴訟のきっかけとなってしまうため、教師がこのテーマを完全に避けてしまうことにつながりかねない」と述べました。


デサンティス氏は、学校が両親の同意なしに低学年の子どもをセクシュアライズ(性化)したり、性別のイデオロギーを押し付けたりすることを回避するこの法案の利点を伝え、「私たちは、子どもたちに教化ではなく教育を受けさせられるようにしています」と述べました。

引用ソース
https://gigazine.net/news/20220329-dont-say-gay-bill-signed-florida/