先月29日までの1週間に、新型コロナウイルスに新たに感染した人を年代別にみると、
10代と20代の若者が全体のおよそ半数を占めていることが厚生労働省のまとめで分かりました。

一方、この世代の3回目ワクチンの接種率はほかの世代より低い傾向が続いていて、
専門家は「若者は活動範囲が広く感染しやすい状況なので、
入学や就職などに伴う新生活で感染リスクを点検するとともにワクチン接種も進めてほしい」と指摘しています。

全国で新型コロナに新たに感染した人はことし2月上旬以降、1か月以上緩やかな減少傾向が続いていましたが、
厚生労働省が全国の自治体を通じて集計した「HERーSYS」の速報値では、先月29日までの1週間で
28万2853人と前の週に比べて4万4052人増えました。

増加した人数を年代別にみると、20代が全体の26%にあたる1万1578人で最も多く、
次いで10代が23%の9938人と10代と20代の若者で全体の半数近い49%を占めています。

これに対し、3回目ワクチンの接種率は政府が1日公表した集計では、全人口の41.5%となっています。

接種率を年代別に公表している東京都のデータでは、先月31日の時点で70代や80代以上は80%を超えていますが、
20代は23.8%、12歳から19歳は5.8%などと若い年代の接種率が低い傾向が続いています。

感染症に詳しい東京医科大学の濱田篤郎特任教授は「若者の感染が増えているので、
入学や就職などに伴う新生活の場でも感染リスクがある場所の点検をしてほしい。若者は活動範囲が広く感染しやすい状況なので、
ワクチン接種も進めてほしい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20220402/1000078596.html#:~:text=%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3