4日、岸田文雄政権は発足から半年を迎えた。安全運転に徹して高い支持率をキープしてきているが、このまま長期政権の道を開けるのか。日
本政治、比較政治を専門とする東京大大学院の内山融教授に展望を尋ねた。

「包摂の政治」へ
 −岸田政権の支持率が堅調ですね。

 「(高支持率の維持は)ある種の安定感、バランス感が理由だろうと考えています。
安倍晋三政権、菅義偉政権の官邸主導型、トップダウン型とは異なり、岸田政権は各方面の意見を聞き、バランスを取っている印象です。
そこが『安定』という評価につながっている気がします」

 「自民党政治を振り返ると、小泉純一郎政権(2001〜06年)以降から『政高党低』の官邸主導型が定着していましたが、岸田政権は明らかに一線を画しています。
異論がある人を認めない『排除の政治』から、党の意見も霞が関の意見もちゃんと聞く『包摂の政治』に向かっています。
小泉政権以前の、旧来型の自民党のやり方に近いと言えるでしょう」

 −岸田政権が長期政権になる可能性はありますか。

 「00年以降の内閣を見ると、小泉政権、第2次安倍政権(12〜20年)が最初の2〜3カ月間に高支持率をキープし、長期政権に成長していきました。
他の政権は、旧民主党政権を含め高い支持率で幕を切ったものの、2〜3カ月間で急落して再浮上することなく短命に終わるパターンになっています。
この傾向を基に岸田政権を見ると、発足から半年が経過した今も支持率を保っており、
(6月22日公示−7月10日投開票が想定される)夏の参院選を乗り切れば長期政権になる可能性が高くなると思います」

(以下ソース)
https://news.yahoo.co.jp/articles/fee0a4f1f3987db5f09759cfd6bc1d7a0d283799