[ロンドン 14日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領の最側近の1人で、安全保障会議副議長を務めるドミトリー・メドベージェフ氏は14日、スウェーデンとフィンランドが北大西洋条約機構(NATO)に加盟すれば、ロシアは地域での防衛力を高める必要があると警告、核兵器の配備も示唆した。
フィンランドとスウェーデンは、NATOへの加盟申請の是非を検討している。フィンランドのマリン首相は13日、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて状況が完全に変わったとの認識を示し、NATOに加盟を申請するか「数週間以内」に決定すると述べている。[nL3N2WB31H]
メドベージェフ氏は、両国がNATOに加盟した場合は、軍事的均衡を取り戻すためロシアはバルト海で陸海空軍を増強しなければならないと主張。「核のないバルト海はなくなる」とし核の脅威に言及した。
メドベージェフ氏は2008─12年にロシアの大統領を務めた。
大統領府のぺスコフ報道官は14日の電話会見で、両国がNATOに加盟した場合の対応について、国防省が安全保障を強化するための提案を行い、プーチン氏がさまざまな方策を検討すると指摘した。
提案がまとめるまでにまだ時間がかかると述べた。