愛知県稲沢市で6年前、夫を殺害して自宅に放火し、保険金をだまし取ろうとした罪などに問われた女に14日、名古屋地裁は無期懲役の判決が言い渡しました。

 菅井優子被告(54)は2016年2月、交際相手の男と共謀して、愛知県稲沢市の住宅で、夫だった角田幸司さん(当時60)を殺害し住宅を全焼させたうえ、その事実を隠し、生命保険金をだまし取ろうとした罪などに問われていました。

 裁判では、実行犯の交際相手の男との共謀が成立するかが争点となり、検察側は「愛人の1人である男に報酬を渡して殺害した」などとして無期懲役を求刑し、弁護側は無罪を主張していました。

 14日の判決で名古屋地裁は、「『殺人の着手金を受け取った』と男が証言していたことなどから、殺害を依頼していて共謀が成立する」としたうえで、「保険金など、財産目的の身勝手で悪質な犯行」として無期懲役を言い渡しました。

https://www.fnn.jp/articles/-/347285