東京都は21日、新型コロナウイルスの「第6波」の分析結果を発表した。

昨年夏の第5波に比べ、新規感染者が4倍に増えた一方、重症者は3分の1に抑えられ、死亡率も低下した。
デルタ株に比べて感染力が強い一方、重症化リスクの低いオミクロン株が感染の主流だったためとみられる。

発表によると、第6波の都内の感染者は、ピーク時で1日当たり2万1562人に達した。第5波では5908人だった。
一方、第6波の1日当たりの重症者は2月20日の87人が最多で、第5波の297人より大幅に少なかった。

感染者に占める死者の割合も第6波は0・13%で、第5波(0・41%)より低かった。
コロナではなく、基礎疾患などが死因と認定された人の割合は、第5波では6%にとどまったが、第6波では19・7%に達した。

分析結果では、ワクチン接種が回数を重ねるごとに感染防止につながることも示された。

未接種者の感染率は0・53%だったが、3回目接種者では0・11%と5分の1となり、重症化率も8分の1に低減された。
佐藤智秀・都健康危機管理担当局長は「3回目のワクチン接種の効果がデータから読み取れる。今後も一層推進していく」と述べた。
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