毎日新聞と社会調査研究センターが23日に実施した全国世論調査では、新型コロナウイルスの感染拡大についても質問した。今後の流行が懸念されている「第7波」について、「不安だ」との回答は33%にとどまり、「不安だが以前ほどではない」が50%を占めた。「不安は感じない」も17%あった。

 年代別にみると、「不安は感じない」は40代以下は2割を超え、50代以上より高かった。一方で「不安だ」は70歳以上で4割を超え、他の年代より高かった。変異株「オミクロン株」の派生型への置き換わりが進み、「第7波が始まった」と指摘する専門家もおり、政府は警戒している。

 新型コロナの感染が再び拡大している地域に、まん延防止等重点措置を適用すべきかとの問いでは、「適用すべきだ」は36%で、「適用する必要はない」の50%を下回った。「適用する必要はない」は50代以下では5割を超えたが、60代以上は5割未満だった。新型コロナ対策で、東京など18都道府県に適用されていたまん延防止措置は3月22日に全面解除された。岸田文雄首相は4月13日の参院本会議で、「直ちにまん延防止等重点措置が必要な状況とは考えていない」と答弁している。

 新型コロナワクチンについては、3回目接種を「受けた」は65%だった。「早く受けたいと思う」は14%に対し、「早く受けたいとは思わない」は11%、「2回の接種も受けていない」は8%だった。若年層を中心に3回目の接種率が伸び悩んでいるが、4回目接種に向けた議論も進んでいる。

 岸田政権の新型コロナ対策については、「評価する」が35%、「評価しない」は34%で答えが割れた。「わからない」は31%だった。【伊藤奈々恵】

毎日 2022/4/23 19:21(最終更新 4/23 20:05)
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