大型連休に人の動きが活発化すると、東京都の新型コロナウイルスの感染者数は、5月半ばに1日あたり1万人超まで再拡大するとの予測を
名古屋工業大の研究チームがまとめた。現状のままなら6000人台で横ばいの状態が続くという。

3年ぶりに政府による行動制限のない大型連休を迎えるが、研究チームはマスク着用や少人数飲食などの徹底を呼びかけている。

同大の平田晃正教授(医用工学)らが人工知能(AI)を使い、今月12日時点のデータから、都内の1日あたりの新規感染者数(1週間平均)を予測した。

その結果、大型連休中の人々の活動が年末年始並みに活発になると、5月中旬に1万人を超え、ピークを迎える見通しが示された。
飲食時のマスクなし会話が増え、クラスター(感染集団)が起きることなどが想定されるという。

一方、活動が現状のままならば、5月中の感染者数は6000人台で推移する結果となった。
昨年の第5波のように感染者が減らないのは、オミクロン株の感染力が高いことが影響しているとみられる。

ただ、3回目のワクチン接種率が60%に近づけば、人々の活動状況にかかわらず、
1日あたりの重症者数は10人前後、死者数は10人未満に収まるとされた。

厚生労働省の助言機関座長の脇田隆字・国立感染症研究所長は「早めに3回目接種を受けることが重要だ。
連休中も大人数の飲食など感染リスクの高い行動は避けてほしい」と話している。
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20220426-OYT1T50175/#:~:text=%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3