2022/04/27 08:09

 横断歩道のない国道を一人で横断していた2歳男児を保護して交通事故を未然に防いだとして、栃木県警宇都宮南署は26日、宇都宮市下戸祭、会社員井上太千男さん(44)に感謝状を贈呈した。

 井上さんは9日午後1時10分頃、同市江曽島町の国道4号で車を運転していたところ、前方で複数台の車が何かを避けるように走行していることに気づいた。不思議に思っていると、
進行方向の2車線の真ん中あたりを笑顔で歩く男児(2)が目の前に現れた。助手席にいた妻の智恵さん(45)が慌てて「すぐに路肩に車を止めて」と井上さんに指示し、男児を保護した。

 「おうちはどこかな」「お父さんとお母さんはどうしたの」と聞いても男児は答えられず、周囲に保護者の姿も見当たらなかったため、警察に通報して引き渡した。
男児の自宅は現場から直線距離で200メートルほど離れており、母親が目を離したすきに家を出たとみられる。男児はその後、母親の元に無事に帰った。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20220426-OYT1T50191/