謎の小児肝炎、アデノウイルスが原因の可能性
2022年4月26日

科学者や臨床研究者は現在、ウイルスの遺伝子構造が肝炎を起こしやすいものに変わっているのかどうか調査を始めている。
別の可能性としては、新型コロナウイルスのパンデミックによって、幼い子供たちが生活の中でアデノウイルスにさらされる時期が遅くなり、免疫反応が「激しく」なっていることも考えらるという。
英リヴァプール大学の感染症専門家、カラム・センプル教授は、「新型ウイルスのアウトブレイクで人と人の交流が減った時、アデノウイルスは実質的に姿を消していたが、今では急激に戻ってきた」と述べた。
同教授はまた、直近のCOVID-19感染がアデノウイルスと共に肝臓に異常を引き起こすきっかけになっていないかなど、他の仮説も検討されていると話した。
新型ウイルスワクチンとこの肝炎との関連はない。イギリスで確認されている10歳以下の肝炎患者は、ワクチンを接種していないという。
https://www.bbc.com/japanese/61225696