【マニラ共同】フィリピンで9日、大統領選が投開票された。地元メディアは、開票率約76%の暫定集計でフェルディナンド・マルコス元上院議員(64)が約2457万票を獲得し、首位になったと報じた。対抗馬の人権派弁護士のレニ・ロブレド副大統領(57)は約1169万票で2位。マルコス氏は大差をつけ、当選を確実にした。

 マルコス氏は1986年まで約20年間の独裁を続けた故マルコス元大統領の長男。大規模なインフラ整備を進め、麻薬対策で容疑者の超法規的殺害も辞さない強硬策を取ったドゥテルテ大統領の路線継承を公言している。一部には人権侵害の暗黒時代へ逆戻りとの懸念が強い。

共同通信社 2022/5/10 01:01 (JST) 5/10 01:02 (JST)updated
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