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1. テロリストに資金援助

 ヤセル・アラファトがパレスチナ解放機構(PLO)の議長に就任すると、彼はKGBと同盟関係を結んだ。以降、KGBはPLOの兵士の訓練や武器の供与を行うようになる。

 この間、PLOは数多くのテロ行為を実施してきた。1969年だけでも世界で82回のハイジャックを繰り返した。これについて、元KGB第一総局長アレクサンドル・サハロフスキーは、ハイジャックを考案したのは自分であると発言している。

 また、KGBはパレスチナ解放人民戦線(PLPF)の資金援助も行った。ちなみに、数々のハイジャックを指揮した元PLPFリーダーのワディ・ハダッドは、KGBのエージェントであったことが判明している。

 1972年にはアイルランド共和軍(IRA)に対しても大量の武器を供与していた。ソ連とKGBがIRAに目をつけた理由の一つは、彼らがマルクス主義的な側面を有するようになっていたため、アイルランドを共産圏に組み込もうと目論んだからである。
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