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批判者に対する攻撃
批判者に対する攻撃も同様だ。1991年に幸福の科学は、批判的な記事を掲載した週刊誌『フライデー』に抗議して、発行元の講談社に乗り込んで騒ぎ立てたり、全国の信者を動員して抗議の電話やFAXを講談社に殺到させ通信を麻痺させたりした。訴訟も乱発した。
教団は未だに一連の行動を「希望の革命」と称して美化している。

以降も、布施の返還を求めて訴訟を起こした元信者と代理人の山口広弁護士に対して8億円者損害賠償を求める訴訟を起こしたり(東京地裁が、批判的言論を威嚇する目的であり違法として、幸福の科学から山口弁護士への100万円の損害賠償を命じた)、教団施設の建設に反対する運動をしていた宇都宮市内の弁護士に1億円の損害賠償を求めて提訴したり(後の取り下げ)。
訴訟を利用して批判者や敵対する者を威圧するという行為を現在に至るまで繰り返しており、筆者自身、2012年に『週刊新潮』で幸福の科学学園の実態について記事を書いた際には1億円の損害賠償を請求され訴訟を起こされた。週刊誌記事にしては珍しく、記事に一切問題がないとする内容の判決で筆者と週刊新潮が完全勝訴したが。

繰り返される暴力
ケガを負わせるほどではないが暴力も用いる。筆者自身、3度ほど経験している。公道や公営野球場での取材の際に、職員らから体を押さえつけられるなどして取材妨害を受けたケースや、路上で信者に引っ叩かれたり組み敷かれて取材メモを強奪されたり。
昨年は、香港民主活動家のアグネス・チョウ氏の霊言として、チョウ氏が香港への自衛隊派兵を望んでいるかのような内容を公表した幸福の科学に対して、教団施設前で筆者や賛同者が抗議活動を行った。この場でも、垂れ幕越しに教団職員が抗議活動参加者を小突く場面もあった。
よく、カルト宗教取材は危険ではないのかといった質問をされることがあるが、こうして身体が触れる形での直接的暴力は、幸福の科学関連以外で私は経験したことがない。