>>420 人格で選ぶという発想がダメだったんだ。

政友会の後継総裁になった鈴木喜三郎は、「腕の喜三郎」と呼ばれたヤクザまがいの男であり、一方の斎藤実は人格者だったかもしれん。

だが、政党政治を維持するには、人格より属性を尊重しなければならなかった。

鈴木が気に入らなくても、当時の日本であれば、数年経てば首相交代は確実だったし、逆に海軍の斎藤を首相にしてしまえば、いずれは陸軍からという話にもなる。

西園寺は戦前の政党政治の立役者の一人でありながら、致命的な間違いを犯してしまったよ。