“姉から頼まれ殺害” 38歳の弟に懲役5年求刑
04月15日 19時27分
http://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/20220415/3070007791.html

津市の住宅で46歳の姉に頼まれて首を絞めて殺害したとして、嘱託殺人の罪に問われている38歳の弟の初公判が津地方裁判所で開かれ、被告は起訴された内容を認めました。
検察は「被害者から言われて犯行に及んだのだとしても酌量すべき余地はない」などとして懲役5年を求刑しました。

東京・大田区の無職、小坂逸朗被告(38)は、今年2月、津市内の住宅で、姉の西トモ子さん(46)に頼まれて首をタオルで絞めて殺害したとして、嘱託殺人の罪に問われています。
15日津地方裁判所で開かれた初公判で、被告は起訴された内容を認めました。
検察は冒頭陳述で「姉の首をタオルで絞めたところ、『苦しい』『やめて』と言われいったん止めたが、『早くして』と言われその後、約50分間にわたり絞めつけ殺害した」と犯行のいきさつを説明しました。
そのうえで、「被害者から言われて犯行に及んだのだとしても酌量すべき余地はなく、生命に対する規範意識が鈍磨している」などとして、懲役5年を求刑しました。
これに対し弁護側は、「姉が凶器のタオルを用意するなど、自殺への意志は強く、同じような事件の中でも、ことさらに悪質とは言えない」と述べ、執行猶予の付いた判決を求めました。
判決は、4月27日に言い渡される予定です。