https://www.sankei.com/article/20220523-DAOI3AWL4RLLFCHQWRDWRTFWDM/

茨城県常陸太田市幡町の住宅団地「四季の丘はたそめ」で、4月に汚水処理を開始した公共下水道のマンホール内で水位が異常に上昇した状態が続いている。市は23日、原因について「住民人口を誤って過少(約4分の1)に見積もっていた」などと発表した。

市によれば、平成27年度に、下水道整備の事業計画変更を委託した民間会社が、当時約2700人の団地の人口を708人と計上。市もミスに気づかず、そのため汚水処理開始後、マンホールへの汚水の流入量に対するポンプの処理能力が限界を超えて水位が上昇し、降雨で地上へ汚水があふれたこともあった。

現在は大型バキューム車で汚水をくみ取っているが、これまでに1千万円以上の費用がかかっている。設備の改修には少なくとも3年かかるとみられ、市は以前団地で使っていた汚水処理施設の活用について、自治会に打診している。