https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN270M80X20C22A5000000/
 米国防総省高官は26日、記者団に対してロシア軍がウクライナで約1000両の戦車を失ったとの分析を明らかにした。
ウクライナ東部に戦力を集中するロシア軍の進軍について「緩やかだ」と指摘した。

高官によるとロシア軍は戦車に加えて、数十機の戦闘機や50機のヘリコプターを喪失した。
高官は「ロシア軍の消耗は小さくない」との見方を示しつつ「大きな戦力を残している」とも述べた。
ロシア軍の大隊戦術グループ110個がウクライナで活動している。1個あたりは兵士800~1000人で構成するとみられている。

ウクライナ東部のドンバス地方では以前よりも小さな町をめぐって小規模な戦闘が増えており、ウクライナ軍の激しい抵抗が続いている。
南部ではミコライウとヘルソンの間で散発的な交戦はあるが、ロシアの進軍に成果は乏しいと言及した。

国防総省高官は米国が自爆機能を持つ無人機「スイッチブレード」200機以上をウクライナ軍に引き渡したと説明した。
高官は155ミリりゅう弾砲などと合わせてウクライナ軍の強化につながるとみている。