2022年05月30日

 日本に迫る危機を訴えてきたジャーナリストの櫻井よしこ氏による本誌(「週刊新潮」)連載が、この度千回の節目を迎えた。記念すべき対談の相手は現職総理。就任後初のロングインタビューとなった日本のトップに、櫻井氏が舌鋒鋭く斬り込んだその一部始終をお届けする。

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櫻井よしこ 東奔西走お忙しい中、お時間をとってくださってありがとうございます。この連載を始めて20年が経ちました。これからも頑張って「政治家けしからん」と、矢を射る役割を果たしていきたいと思っています(笑)。今日はどうぞよろしくお願いします。
岸田文雄総理 こちらこそ、よろしくお願いします。記念すべき連載千回の節目に、お声がけいただきありがとうございます。
櫻井 世の中は予想外の変化が頻発していて、どんな組織であれトップに立つ人の心構えが問われています。これまで総理ご自身は穏やかなイメージをお持ちでしたが、それが今や「非常時の総理」になられた。
岸田 いや、穏やかかどうかは他人が評価することですが(笑)。私自身、こうした時代に内閣総理大臣を担うことに大きな責任を感じ、己の全てをかけて物事を判断し行動する必要があると、強い緊張感を持って日々過ごしているところです。








核大国の常任理事国が侵略するという事態
https://www.dailyshincho.jp/article/2022/05300556/?all=1