>>325
オウムは独自のラジオ番組ももっていた。それが1992年よりはじまった「エウアンゲリオン・テス・パシレイアス」だ。名前だけみるとアニメ「エヴァンゲリオン」をほうふつとさせるが、こちらが時代的に先行している。番組名は、古典ギリシャ語で「御国の福音」を意味する。

「エウアンゲリオン・テス・パシレイアス」は、国内で放送局を確保できなかったため、ロシアの放送設備を借り受け、ウラジオストックの中継基地より日本向けに放送していた。内容は、麻原の説法や質問のコーナー、オウム音楽の放送などだった。ソ連崩壊後で混乱していたロシアを経由することで、オウムは好き勝手に番組を流すことができたのである。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/56576?page=5