(報告 沼尻拓人)
「吉川議員の事務所ですが、シャッターが閉まっていて、人影がありません」
岸田派の若手として期待されていた、吉川赳衆院議員、40歳。
吉川議員は、18歳の女子大学生と飲酒し、
ホテルで現金4万円を渡したなどと週刊誌に報じられました。

この報道に関して、吉川議員はいまだ説明をしていませんが、既に自民党を離党しています。
7月10日投開票の参院選をひかえ、対応に追われる地元を取材すると。

(自由民主党裾野市支部 吉岡隆夫事務局長)
「岸田さんの隣にスペースにポスターが貼ってあったんですが、外しました。」

事務所の中を含め、ありとあらゆるポスターや看板を撤去したといいます。

(自由民主党裾野市支部 吉岡隆夫事務局長)
「情けないなっていう気持ちでいっぱい。
あとは、秘書さんが一生懸命やっていたので秘書さんがかわいそうだなと。」
「悪い言葉でいうと逃げている。それは人間失格ですよね。我々もそういう意味でも本当にがっかりしているんですよ。」

去年の選挙では、こんなことを語っていた吉川議員。

(吉川赳衆院議員)
「私が一歩引いたらそれは、我々政治家が最も大事にしなければならない、有権者の付託に対して真摯たれ、
誠実たれというということを全て否定してしまうことになるから私は一歩も引けない。」

現在も「誠実たれ」を大事にしているのでしょうか。
後援会長は今だ連絡がとれないことに困惑を隠せずにいました。

(吉川議員の後援会 田辺 雅啓会長)
「事務所の関係者もまったく所在も何もつかめない。状況で。どうしたらいいのか。いかんともしがたい。」

吉川議員の関係者に電話してみても。

(吉川議員の後援会 田辺 雅啓会長)
「赳くんとは連絡が取れないんですけど、居場所やなんかは分かっている?」
「直接本人とはコンタクトがとれていないということですよね。」

派閥のトップ、岸田総理も会見でこう訴えます。

(岸田文雄総理大臣)
「一刻も早く国民への誠意説明責任を果たすべきだと考えます。そして説明責任を果たせないなら、
これは議員としての進退に直結する問題になると考えます。」

吉川議員は6月1日時点で辞職していないことから、
6月30日にはおよそ290万円の「夏のボーナス」が支給されるということです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c976fbdc683d83f1f86927dc2ff3b8e790bc7c3d