※6/27(月) 7:02 47NEWS

 重い障害があるため、地元小学校への入学が認められていない9歳の男児が相模原市にいる。同市中央区に住む佐野涼将君。人工呼吸器やたんの吸引が必要な「医療的ケア児」だ。「教室に入れなくても、友達との時間を共有したい」。佐野君は、こう願う両親とともに、2年以上にわたって自主的に集団登校に加わっている。

 ▽入ることができるのは入り口まで

 「おはよう!」。今年3月の朝、両親にバギーを押され、自宅近くの集合場所に向かう佐野君の姿があった。児童たちと約1キロの道のりを登校し、共に校門を通る。

 しかし、現時点で入ることができるのは、小学校の建物入り口で靴を履き替える場所まで。佐野君はその場で友達と約10分間交流するが、校内や教室で過ごすことはできない。2020年度から2年以上、ほぼ毎日、この自主的登校を続けている。
 ▽右手の指で意思表示

 佐野君は出生時のトラブルにより、脳にダメージが残った。チューブで胃に栄養を送る「胃ろう」も必要だ。発語はないが、右手人さし指を動かし、好きなものは何かなど意思表示をする。左手や足、唇や頭を動かすときもあり、顔色が赤くなったり、涙を流したりすることもある。

市教育委員会が入る相模原市役所

 就学先について、両親は悩んだ。母親の綾乃さん(43)は「息子は世の中に受け入れられていない」と思うこともあった。そんな中、地元小学校に先に入り、当時5年生だった兄(14)の言葉に背中を押された。「地域の学校がいいと思う。同じ年の子に慣れた方がいい」

 両親は訴える。「涼将は相模原に生まれて、これからも生活する。地元の友達に知ってもらって、関わってもらう場をつくってほしい」

続きは↓
https://news.yahoo.co.jp/articles/d89fcc7484b0e1bd3e6711b9b5d5592462d0cb6a