関西電力は27日、大飯原発4号機(福井県おおい町)の発送電の再開予定を3週間程度遅らせ7月下旬とすると発表した。定期検査中に配管の不具合が見つかったため。夏の電力不足が予想される中、需給の見通しはいっそう厳しくなりそうだ。

 関西エリアの7月の電力の供給余力を示す予備率はこれまで3・8%とされていた。同原発の再開の後ろ倒しで、安定供給に必要とされる最低限の3・0%にまで下がることになる。

 同原発は出力118万キロワットで、1基あたりの発電量では関電で最大の発電所。今年3月から定期検査に入っていた。順調に進めば7月上旬に発送電を、8月上旬に本格的に運転を再開する予定だった。関電によると、今月24日の検査で、ポンプの過熱などを防ぐために設置している配管から水が漏れていることを確認。配管を取りかえる必要が出たため工期を延長することになったという。本格運転も8月中旬にずれ込む。同社によると漏れた水は放射性物質を含んでいないとしている。

 関電管内では7基のうち大飯…(以下有料版で、残り257文字)

朝日新聞 2022/6/27 20:25
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