毎日新聞2022/6/24
https://mainichi.jp/articles/20220624/ddm/010/100/014000c

近年、私立大では郊外のキャンパスを都心部に移転する動きが活発になっている。コロナ禍で休止していた対面授業が復活しつつある中、交通の利便性へのニーズはいっそう高まっており、志望校選びにも影響を及ぼしそうだ。【大矢伸一】

受験生熱い視線、志願者増も
 首都圏では、中央大が2023年4月に茗荷谷キャンパス(東京都文京区)を開設し、多摩キャンパス(八王子市)にあった法学部を移転する。併せて、法科大学院(ロースクール)を市ケ谷キャンパス(新宿区)から駿河台キャンパス(千代田区)に移転。地下鉄3駅の至近距離で看板の法曹一貫教育が受けられる。

 中央大は今春の入試では志願者を減らしたが、受験料の値上げや併願割引の見直しなどが理由で、人気自体が下落したわけではないという見方が一般的だ。1年次から茗荷谷キャンパスで学べる23年4月入学の23年度入試では、受験生の熱い視線を集めそうだ。大学通信情報調査・編集部の井沢秀部長は「コロナ禍やロシアによるウクライナ侵攻で将来への不透明感が増す中で公務員人気が高いので、法学部への注目度は高い。


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