2022年06月28日 19時35分 公開
[ITmedia]

 「テレビ消せばエアコンの1.7倍の節電効果」──政府が企業などに節電を呼びかける中、野村総合研究所(野村総研)が11年前にまとめた、節電に関するレポート内容がTwitterで注目を集めている。これに対し野村総研は「当時と今では家電の性能が異なる。参考程度にとどめてほしい」と注意を呼び掛けている。

 話題になっているのは野村総研が2011年4月にまとめた「家庭における節電対策の推進」という調査レポート。11年3月の東日本大震災による東京電力の福島第一原子力発電所での事故を受け、政府(当時は民主党政権)が節電対策を検討する中、同社は家庭で実践できる節電対策を独自調査を基にまとめた。

 レポートでは「主な節電対策を講じた場合の1軒あたりの期待節電量」を696Wと設定。このうち「使用するエアコン台数を減らす」では130Wの節電効果があると明記した。これに加え、「テレビをこまめに消す」ことで220Wの節電効果があるとも記載していた。エアコン削減の1.7倍の節電効果がある計算になる。

https://www.itmedia.co.jp/business/spv/2206/28/news197_0.html