2022年6月28日 19時配信

引っ越し屋の段ボールの色が茶色ではなく白が増えていたり、緑茶のパッケージに赤色が使われていたり…これらの日常の中でよく目にする色には、実は理由がある。

人が五感を使って認識する情報の8割は視覚から得ているのだという。そして、視覚情報のうち8割以上は色の情報だ。色にはそれぞれが持つ心理効果があり、身の周りにある色に、私たちは実は無意識のうちに操られているとも言える。



■引越し業者の段ボールが白いワケ

『心理学×物理学×色彩学の研究でわかった! なるほど「色」の心理学』(都外川八恵著、総合法令出版刊)では、色の秘密や、知らぬ間に誘導されていた身近な色彩効果を紹介。心理学的な効果を含んだ、身の周りに潜む「色」の雑学を80項目収録する。

昨今の引っ越し業者の段ボールが、茶色から白色に変わっていることに気づいた人はいないだろうか。これには実は理由がある。色の中でも白は最も軽さを感じさせ、黒は最も重さを感じさせる色。これは色の明度によって重量感まで違って見える現象で、色の「軽重感」と言う。

見た目だけでも軽さを感じさせることで、引っ越し業者の疲労感の軽減と作業効率アップを狙った結果、段ボールの色が白になっているのだという。

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