※2022/6/30 21:34産経WEST

大阪府富田林市の自宅で2歳の女児を半日近く放置したとして、大阪府警は30日、保護責任者遺棄の疑いで、女児の祖母で無職、小野真由美容疑者(46)と内縁の夫で自営業、桃田貴徳容疑者(50)を逮捕した。女児は6月29日夕、自宅で死亡しているのが見つかり、府警は司法解剖の結果、死因は熱中症だったと明らかにし、同致死容疑も視野に調べる。

捜査1課によると、2人は容疑を認め、「29日午前5時ごろ、(小野容疑者の)五男(5)を連れて車でユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)に行った」と供述。桃田容疑者は「(女児を)何度か1人きりにして外出したことがあった」とも説明しているという。

女児は小野優陽(ゆうは)ちゃんで、両親とは夫婦間暴力に伴う「心理的虐待」を理由に別居。小野容疑者の家族と5人暮らしだった。

逮捕容疑は29日午前5時ごろ、同市小金台の団地3階の自宅居間で、優陽ちゃんを乳幼児を囲う柵「ベビーサークル」に閉じ込めたまま外出し、小野容疑者の四男(15)が帰宅した同日午後4時ごろまで放置したとしている。

府警によると、優陽ちゃんが高さ88センチのサークル内で倒れているのを四男が見つけ、連絡を受けた桃田容疑者が約1時間後に「(優陽ちゃんが)息をしていない」と119番していた。

優陽ちゃんは口に血が付着していた以外に目立った外傷はなかった。室内は28度に設定された冷房や扇風機が稼働していたと四男らは説明しているが、サークル内に飲食物は用意されていなかった。富田林市消防本部によると、29日の最高気温は午後2時50分に34・5度を記録していた。

優陽ちゃんをめぐっては、富田林市は虐待を受ける恐れがあるとして継続的な見守りの対象としていた。逮捕された小野容疑者と面談し、内縁の夫の桃田容疑者の存在も把握しながら、半年前の昨年12月に虐待リスクの認定レベルを下げていた。市は30日、これまでの対応を調べる検証委員会を設置する意向を示した。

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産経ニュース: 富田林市が半年前に虐待リスク緩和、理由は説明せず 大阪2歳女児死亡.
https://www.sankei.com/article/20220630-CK66HOPDMBPYRNLTGVFTH5ENMY/