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参院選の台風の目となるれいわ新選組 まともな社会を切望する若年層 東京街宣には連日人だかり
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 参議院選が公示され、7月10日の投開票日に向けて各政党や候補者の陣営による選挙戦が一斉に始まった。改選6議席の東京選挙区では、現職や新人34人が立候補し、激しい街宣活動が各地で活発化している。選挙区に5人、全国比例に9人の計14人の候補者を擁立したれいわ新選組の代表・山本太郎(東京選挙区立候補)は、1日当り5~6カ所の辻立ち演説をおこない、各地で黒山の人だかりをつくっている。訴える内容は、25年のデフレ不況を吹き飛ばす消費税廃止、円安情勢下での国内産業の保護、長期化するウクライナ戦争や東アジアの緊張を緩和する平和外交、脱原発を基本としたエネルギー対策など多岐に及ぶが、聴衆との一問一答を交えた熱気溢れる街頭演説は、多くの人々をひきつけ、確実に選挙戦の台風の目となっている。

中略

 質疑応答では、「なぜせっかく当選した衆議院議員を辞職したのか理由を聞きたい」「ビジョンはわかるが、国会議員になってれいわは何をしてくれるのか?」「ウクライナ戦争(対ロシア)について、非難決議に反対したれいわの姿勢はどうなっているのか?」など辛辣な意見も含めてさまざまな疑問が飛び交い、山本氏との間で熱のこもったやりとりがおこなわれる。
 
■ウクライナ問題を巡り 外交窓口を閉じるな

 ウクライナ問題に対する日本の態度として山本氏は、次のように訴えている。

山本太郎 武力をもってウクライナに侵攻したロシアについては、もっとも強い言葉で非難するというのが私たちの立場だ。同時に、この戦争を終わらせるために交渉を続けることは絶対に諦めてはいけない。だが、日本政府がおこなったロシア制裁は長期化はさせるが、戦争を終わらせる効果は乏しいことは過去の実績からも明らかだ。さらに日本政府はロシア大使館の外交官を国外に追放し、ロシア側との交渉の窓口を閉じてしまった。正義一点だけで外交は語れない。国際法違反をしたものには最大限の非難はしながらも、国益という点からも交渉のカードにならなければならない。外交の失敗が戦争なのだ。

 東アジアで緊張が高まれば、それを緩和するためにロシアとの交渉窓口は必ず必要になる。エネルギーという点でもロシアとの関係は国益に通じる。中国とアメリカの間で緊張が高まれば、台湾有事も想定される。ここで「日本の防衛力をさらに強化すべきだ」という強い声がある。「台湾防衛は日本の防衛だ」と考える人もいるが、それは絶対に口に出してはいけないことだ。

 現に世界中で台湾有事のシミュレーションはさまざまにおこなわれているが、その内容をみれば概ね米軍は中国軍に負けている。2020年秋、米空軍がおこなった図上演習では、中国軍による台湾侵攻は撃退したものの損害があまりにも大きく、成功に値しないというリポートを米空軍が出している。さらに多くの人命と装備が喪失するという結果になっている。

 このシミュレーションの前提として、米軍が主導して指揮する台湾守備軍の先頭に立つのは日本の自衛隊の艦船、航空戦隊となっている。これが現実になれば日本は戦争の最前線に立てられ、完全に巻き込まれることになる。だから、そこからは距離を置き、あくまで外交で解決する努力をおこなうべきだ。

中略

 日本に対して旧敵国条項は死文化はしていない。

火遊びが過ぎる国は叩かれる。日本は国連憲章によって足かせがはめられていることを決して忘れてはいけない。その立場を考えたうえで何ができるのかを徹底的に考えていくのが現実的な国防だ。つまり専守防衛であり、徹底的な平和外交を貫く以外にない。それをわかっていて憲法改定だ、敵基地攻撃だ、国防費増額だということが、いかにお花畑で語られる安全保障かということだ。

■この国の主権者は国民 50%が動けば変わる
 
 また、恵比寿駅前で「あなたは議員になって何をしてくれるのか?」という問いに、山本氏は次の様にのべた。

山本太郎 たった一人でもできることはある。だが、それだけでは限界がある。国会のなかで勇気をもって、空気を読まないという選択ができる人たちが増えなければならない。

中略

 この国のオーナーは、皆さんお一人お一人なのだから、この国会内の崩れたパワーバランスをとり戻さなければいけない。あなたに光が当たるという政治家を増やしていかなければ、全体的に前に進める力は弱まる。その存在がいなくなったとすれば、もう完全に白旗だ。白紙委任しかない。…
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