宮城で大型風力発電の建設計画相次ぐ 県の「ゾーニングマップ」追い風に
2022年6月17日 10:11
 宮城県内で大型風力発電の建設計画が相次いで持ち上がっている。低炭素社会の実現に向け、県が2018年、風力発電を導入できそうな区域を例示した「ゾーニングマップ」を作成し、事業者に設置を促してきたことが背景にある。
一方、景観の悪化や騒音を懸念する周辺住民もいて、各地で反対運動が起きている。


稼働中は気仙沼、石巻の2カ所 建設中は加美の1カ所
 県内で稼働している大型風力発電施設は2カ所。

 第1号は気仙沼市の「気仙沼市民の森風力発電所」。2017年1月に風車4基(最大出力7480キロワット)で運転を始めた。地元の建設業者など3社が事業主体となっている。

 もう一つは石巻市の「ユーラス石巻ウインドファーム」。豊田通商と東京電力が出資するユーラスエナジー(東京)が2019年12月、6基(2万400キロワット)で発電し始めた。

 建設中は加美町の「JRE宮城加美町ウインドファーム」1カ所。事業者はジャパン・リニューアブル・エナジー(東京)で、ENEOS(エネオス)や三井住友信託銀行が主要株主。10基(4万2000キロワット)を設け、2024年4月の運転開始を目指す。

https://kahoku.news/articles/20220615khn000029.html