2022.07.05 12:40

author 大野恭希

学校にエアコンがついていたことにびっくりです。

お子さんをお持ちの方は度々耳にしているであろうGIGAスクール構想。子供ひとりひとりに個別最適化を図りながら、創造性を育む教育のICT環境整備の名称です。 ギズモードでは、iPadを授業に活用する様子をお届けしてきました。
毎回学校を取材すると子供たちがiPadを使って勉強する様子をうらやましく思っちゃうんですけど、今回は、GIGAスクール構想のiPad事例として語られることが多い熊本県の熊本市立楡木(にれのき)小学校、熊本市立藤園中学校へ取材してきました。






理科の授業はARを使うのが当たり前?

最初にお邪魔したのは藤園中学校、理科の授業です。 理科室へ入る前に学校で見つけたのは、学校から生徒へのメッセージのようなものが看板でありました。

「スマホには 光もあるが 影もある」
深い。深すぎる.......。

今日の理科の授業は、かすかに記憶が残っていた「植物の光合成と呼吸」。二酸化炭素や水が光合成によってデンプンとかを生み出すあれです。
黒板には授業のねらい、授業の流れが黒板に書かれています。最近の授業ってしっかりしているのですね。僕の中学校理科の先生は、学校泊まり込みでFF7(PS1)やっていて授業中は生徒とFFの話題で盛り上がっていたのを思い出します。

理科室独特な機材がいたるところにあり、スライドガラス・顕微鏡を見るだけでワクワクしてしまったのはつかの間で、平成時代の学校とは違い、教室には大きめの電子黒板が配置され、生徒はひとりひとりドコモシールが貼られたiPad・教科書・ノートを持ち歩いています。
SIM対応iPadは利便性高いからいいですね。

先生が見せてくれた図鑑アプリ「Plantale」を使った植物ARの画面です。 植物の断面や水が吸収される様子が動くため、非常にわかりやすい教材になっていました。
教科書の図だけでイメージするのとは違い、植物の生態を動きをつけて見ることができるため、頭に入りやすいし、何より楽しく授業を受けられそうです。生徒に話を聞くと「授業楽しいっすよ!」とのこと。こういう授業いいな。

先生の説明のあと、生徒は植物の物質の働きに注目してKeynoteでまとめていきます。
紙とペンで書く時代とは違い、プレゼンする前提でKeynoteへまとめていくため、仕事の資料作っている感覚と似ているといいますか、しっかり理解した上でまとめることができるため、学習効率良さそうですよね。

教育ICTが学校現場で浸透していることを実感する一幕です。素直にうらやましい。




これからは生徒を主体とした創造的な学びが重要になる
https://www.gizmodo.jp/2022/07/kumamoto-ipad.html