2022/7/13 20:33

産経WEST

和歌山県の仁坂吉伸知事は13日の定例会見で、県内でも新型コロナウイルスの感染が拡大し、保健医療体制が逼迫(ひっぱく)しているとして、同居家族が感染した時には自主的な自宅待機などを呼びかけた。
一方、これまで感染拡大時に実施してきた不要不急の外出自粛などについては、「経済的ダメージが大きい」として当面実施しない方針を示した。

県によると、県内でも感染の「第7波」が始まった6月21日ごろから感染者が急増している。

仁坂知事は県内の感染状況について「感染スピードがものすごく早い。あっという間に広がり、強い危機感を持っている」と発言。「保健医療行政は必死にやっているが、物理的にも対応が難しい状況になっている」とした。

感染拡大防止の具体的な注意点をまとめたパネルも掲げ、同居家族が感染した時の自主的な自宅待機をはじめ、症状が出た場合は速やかに医療機関を受診するよう呼びかけた。

一方、これまで感染拡大時に実施してきた「不要不急の外出自粛」や「飲食店への営業時間短縮要請」などの行動制限については、「どのぐらい(感染防止に)効いたかという知見はない」と述べ、今のところ実施しない考えを示した。

夏休み期間中の帰省や旅行などについては「だめという必要はない」とし、「マスクや手洗い、人混みを避けるなど、それぞれで対策を取ってほしい」と呼びかけた。

https://www.sankei.com/article/20220713-OOXFPHGF4JP7LKRXRB2ABZQTXA/